石狩炭田の中心として栄えた夕張市。市名はアイヌ語の「ユーパロ」が語源で、「鉱泉の湧き出るところ」という意味です。
かつての炭都の姿にふれられるのが、日本最大の炭鉱ミュージアム「石炭博物館」。石炭について学べるほか、炭鉱の仕事や生活などを知ることができる体験型の施設です。なかでも、キャップランプの明かりを頼りに、実際の坑道と石炭層を見学する坑内アトラクション「まっくら探検」は臨場感たっぷり。
名作映画「幸福の黄色いハンカチ」(1977年)のロケ現場跡地の「幸福の黄色いハンカチ想い出ひろば」も、炭鉱住宅街の雰囲気がいまもなお残され、炭鉱で栄えた時代へと想いを巡らすことができるスポット。ロケで使われた車やジオラマが展示され、主演の高倉健、倍賞千恵子の人形で名場面を再現しています。風に揺れる黄色いハンカチが「幸福の黄色いハンカチ広場」の目印です。
このほかにも「夕張メロンドーム」「滝の上自然公園」などの観光スポットがあり、また「ゆうばり国際冒険・ファンタスティック映画祭」は国際的にも名を馳せています。
夕張市の特産品の筆頭は、なんといっても全国的に有名な「夕張メロン」。鮮やかなオレンジの果肉はみずみずしくて甘く、気品あふれる風味です。ほかにも、高い糖度と栄養価が好評の「夕張長いも」、ふっくらとまろやかに仕上げた「花豆缶詰」などが人気です。