町名はアイヌ語の｢トマオマイ｣が転化したもので、｢エゾエンゴサクの咲くところ｣という意味があります。春に咲くエゾエンゴサクは、苫前の町花にもなっています。
風の強い苫前町は風車のまちとして知られ、国道232号から眺める北海道最大級の風力発電風車群は雑誌などでも取り上げられています。「苫前グリーンヒルウインドパーク」は、広大な牧場で馬や牛たちが草を食むその上空で巨大な風車が力強く回転する圧巻の光景。北の大地に吹く風からクリーンエネルギーを生み出しているのです。
また、強風を生かした「町民凧揚げ大会」が毎年2月第4週に行われ、子供から大人まで楽しんでいます。
さらに、苫前町を語るうえで欠かせないのが、大正時代に起こった｢三毛別の羆(ヒグマ)事件｣です。ヒグマが2度にわたって入植者の人家を襲い、10人を殺傷するという獣害史上最悪の惨劇として伝えられています。この惨劇を通して、不屈の開拓精神と先人の偉業を遺すため「三毛別ヒグマ事件復元現地」が作られました。現在では、ヒグマの巨大さと当時の暮らしぶりが体感できる観光スポットとして人気です。
苫前町の特産品には、苫前メロンをはじめとする農作物のほか、ホタテ、カズノコ、ニシンなど海の幸があります。