歌志内市は、日本一人口が少ない市です。市名は、市内を流れるペンケウタシュナイ川の名が由来で、アイヌ語で「砂のたくさんある沢」という意味です。全体の75%を森林が占め、赤平山やかもい岳など緑あふれる山々に囲まれています。
「郷土館」は、明治時代から炭都として栄えた歌志内市の歴史や文化にふれることができる施設。炭鉱長屋の暮らしや採炭現場の移り変わりを見ることができる炭鉱シアター、炭鉱で実際に使われた採炭機材、また白黒テレビや電気洗濯機、ちゃぶ台などの生活用具の数々は、まるで昭和30年代にタイムスリップしたかのようななつかしさを感じさせてくれます。
その一方、歌志内市では、かもい岳山麓を中心にスイス風の景観づくりが進められています。道の駅をはじめ、公共施設や住宅などのスイス風建築デザインは、自然と調和した美しい景観をつくりだしています。
「チロルの湯」はスイス風のロッジで、温泉とスポーツを満喫できる施設。緑と風の大自然の山懐に抱かれた名湯は、心と体の疲れをさっぱりと洗い流してくれます。
歌志内市の特産品には、うたしないワイン「ペンケ・ウタシュナイ(赤)」があり、バランスのよい酸味と心地よいのどごしは、ワイン通にも好評です。また、北純米酒「チロルの里」は、北海道の酒米「きたひかり」を原料にしたやや辛口の純米酒。すっきりとした味わいが特長で、和食との相性は抜群です。
そのほか、日本唯一の馬具メーカー「ソメスサドル」の職人技が光るバッグなどの革製品は、全国にもたくさんのファンがいます。