北海道遺産の大河・天塩川の河口に位置する天塩町。町名は、アイヌ語の「テシュ(梁)」が転化したもので、梁(やな)とは、川に木や石などを並べて水流を堰き止め、魚を捕獲する仕掛けのことです。
天塩町はシジミの産地として知られ、北海道一の漁獲量を誇ります。毎年7月には「鏡沼しじみまつり」が開催され、メインイベントはなんといってもシジミのつかみ取り。そのほかにもシジミの即売会やカヌーの体験試乗、歌謡ショー、しじみ汁の味覚コーナーなどの催し物が開かれ、たくさんの人々でにぎわいます。
また、秋に鏡沼海浜公園で開催される「てしお味覚まつり」は、脂ののった天塩鮭のつかみ取りや販売、秋の味覚が堪能できるイベントです。
自然を生かした観光体験も人気で、町民農園ではイモ掘り、和田牧場牛では乳搾り、天塩ふれあい観光牧場では乗馬などが楽しめます。
大自然を満喫するなら、スズランやハマナスなど50種類もの花が咲く原生植物の宝庫「鏡沼海浜公園」や、天塩川の河口部に広がる「天塩川河川公園」がおすすめ。また、日本海に沈む夕日は、利尻富士と天塩川の美しい調和に心が洗われる光景です。
天塩町の特産品といえば、真っ先にシジミを思い浮かべますが、新しいご当地グルメとして最近注目を集めているのが「天塩タコキムチ丼」。天塩産ミズダコと鮭をメンチカツ状にし、キムチと特製かつおベースのダシを混ぜてとじた半熟卵の上にのせた魚介系カツ丼で、そのユニークなおいしさに人気急上昇中です。