西に日本海、南北には暑寒別天売焼尻国定公園が連なる自然に恵まれた留萌市。市名はアイヌ語の「ルルモッペ」が語源で、「潮が奥深く入る川」という意味があり、留萌川から名づけられています。
留萌市の景勝地の代表格といえば「千望台」です。海抜180mのなだらかな丘陵地帯で、留萌港を中心に広がる市街地を一望できます。北の水平線に天売島・焼尻島を望めるほか、晴れた日には夕陽きらめく日本海の遠くに利尻・礼文の島影を、さらに南には暑寒別岳を見渡すことができます。
また、見事な夕陽を見たい方には「黄金岬海浜公園」がおすすめ。かつてはニシンの見張り台だったこの岬は、柱を積み重ねたような荒々しい奇岩が並ぶ独特な景観で、沖に沈む夕陽はすべてのものを幻想的に染めあげ、「日本一の落陽」ともいわれています。
「風の見える丘」として施設の一部を一般開放しているのが「礼受牧場」です。自然のエネルギーを生かした風力発電の大型風車が並び、牧場ではポニーや牛が飼われています。日本海や暑寒別岳を望める観光スポットとして観光客や市民でにぎわっています。
留萌市は、古くはニシンで栄えたまちです。現在もニシンが水揚げされ、ニシンの魚卵であるカズノコの国内最大の加工地として知られています。カズノコのほかにも、タラコ、身欠きニシンなど海の幸の加工品が人気です。