稲津久は10日、石田祝稔衆院議員、風間昶参院議員らとともに東京・霞が関の農林水産省を訪れ、赤松広隆農水相に対し、2010年度予算編成と税制改正に関する農業政策提言を提出しました。
提言では、鳩山政権下で農業政策の全容が明らかにされていないため、「生産者から戸惑いと不安の声が上がっている」と強調。コメの戸別所得補償など来年度から実施を予定している事業では「担い手不足を解消できないばかりか集落組織を崩壊させかねない」と厳しく指摘致しました。
具体的には、戸別所得補償について、農地集積や大規模化に努める農家の経営努力や、中山間地域などの条件不利地域に配慮していないことや、コメの生産過剰につながる懸念など問題点を挙げ、抜本的見直しを要請。さらに、今年度第1次補正予算で凍結された森林整備事業や耕作放棄地対策、10年度予算概算要求の事業仕分けで「自治体の判断」とされた鳥獣被害防止対策などについて、十分な予算を確保するよう求めた。このほか、税制では、農漁業用A重油の免税・還付措置の延長、農地の相続税納税猶予の条件緩和など8項目を提案し致しました。
これに対し赤松農水相は「できるだけ取り組みたい」と述べました